メディアの価値ではなく、ターゲット(読者)の価値に焦点を当てる広告テクノロジー。 メディアは、どのようにして自身の価値を再定義するのか? メディア価値再生の起点となる2つの視点を取り上げる 前回「『メディア価値』の希薄化にどう備えるか? 」で、広告テクノロジーの進展によって、メディアこそが読者を最もターゲットできるとの価値観が覆されつつあることを説明しました。 広告主は、“自分の製品を欲する潜在顧客が、(たぶん)ここにいるはず”との期待感によってメディアから広告枠を購買してきました。しかし、潜在顧客(の条件を満たすCookie)をターゲットできるようになったいま、特定のメディアの広告枠に囚われずにずい所で広告を表示すればよくなったとも述べました。メディアに広告を掲出し続ける価値観そのものが疑われることになったゆえんです。 本稿では、逆にメディアを運営する者の視点から、“メディアという