筆者は,日経BP社のシリコンバレー支局に勤務しており,通常は米国に滞在しその周辺を取材することが多い。これまでCES(Consumer Electronics Show)など米国で開催される大手の展示会には数多く参加してきた。しかし今回,たまたま所用があり来日した期間中に「CEATEC JAPAN 2006」が開催されていたので,初めて参加した。会場に入って最初の感じたのは,部品を展示しているブースが圧倒的に多いことである。しかし,ネットワーク関連の動きに関心を持って米国で取材してきた私には,「日本のネット家電の進化」は非常に印象的だった。 例えば,DLNA(Digital Living Network Alliance)である。米国でも,CESなどデジタル家電に関連するイベントには,DLNAは必ずといっていいほど参加している。しかし,それはCEATECにおけるものほど,目立ったものではな