将軍をサポートしたことで細川藤孝や明智光秀との関係も深くなり、織田家の躍進が始まるため、この1568年は織田家にとって大きな年となりましたが、実はその2年前にも、実行直前で断念した【幻の上洛計画】がありました。 それを示す書状が見つかり、大きな話題となったのです。 書状とは、熊本県立美術館らが発見したもの。 『信長からの手紙』展を準備するため関連資料を精査していたところ、同館と熊本大永青文庫研究センター、東大史料編纂所の共同調査で確認されました。 なぜ今頃になって「発見」とされたのか? というと以下の図録にあるように「紙の裏側」に書かれていたからです。 正確に言えば、一度使った書状を後で再利用したため、裏側に記録が残されていたんですね。 少し詳しく見て参りましょう。 2年早い信長「幻の上洛計画」まずは展示図録「信長からの手紙」から、その解説を引用してみますね。 <初公開の一色藤長・三淵藤英