本連載の第1回では、Reactive Extensions(以降、Rx)の概要とインストール方法を解説した。今回からは具体的な使い方を見ていこう。 まずはRxを利用する際の基本的な流れを見ていく。次に、Rxの持つ代表的な2つの性質であるイベントと非同期のうち、イベントを中心的に取り上げる。 ●基本的な記述方法 最初に、シンプルなRx(Observableオブジェクト)のコードと、foreach文(Enumerableオブジェクト)のコードの対比を見てみよう。 using System.Linq; using System.Reactive.Linq; // Observableオブジェクト(Rxのコード) Observable.Range(1, 5) .Subscribe(x => Console.WriteLine(x)); // Enumerableオブジェクト foreach (va