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ブックマーク / xtech.nikkei.com (85)

  • 日本のソフトウエア産業、衰退の真因

    ソフトウエア・エンジニアリングのリーダーの一人、エド・ヨードンは1992年に、『Decline and Fall of the American Programmer 』を著し、米国のソフトウエア産業の衰退と挫折を警告した。このを出す少し前まで、彼は「この国が危ない(A Nation at Risk)」というタイトルで講演行脚をしており、同書はそれをまとめたものである。 このの中で、ヨードンは日をソフトウエア開発における優等生の一人として挙げ、インドの飛躍を予見している。が書かれた時点では、インドのIT産業はまだ黎明(れいめい)期にあったが、彼の予想通り、現在は英語圏で質の高いソフトウエア開発力が得られる国として、欧米から頼られる存在になり、IT立国を目指す他のアジア諸国からお手と見なされるまでになった。 「この国が危ない」というヨードンの警告に触発されたのか、米国上院の「米国の

    日本のソフトウエア産業、衰退の真因
  • 要求開発とアジャイル開発(2)

    最初の段階で要求のすべてをFIXすることなく,変化をダイナミックに抱擁しながら,かつ,その要求が意味あるものかを検証しながら要求開発をする方法はあるのでしょうか? 今回はその可能性を考えてみたいと思います。さらに,アジャイル開発を別方向に発展させたビジョン開発に関しても言及します。 アジャイル開発を分類して考えてみる アジャイル開発を下記のようなケースで分類してみましょう。 新規プロジェクトとして企画/開発 保守開発(または開発プロジェクトの途中で変更/仕様追加を行うケース) アジャイル開発を使って要求自体を開発(ビジョン開発) それぞれのケースで要求開発がどのように使われるかを考えてみましょう。 1.新規プロジェクトとして企画/開発 このケースでは,これまで皆さんが見てきた「要求開発」がそのまま使えることがわかると思います。 少し話がそれますが,アジャイル開発のプロジェクト企画の極意は,

    要求開発とアジャイル開発(2)
  • 要求開発とアジャイル開発(1)

    現在のシステム開発プロジェクトの状況を見ると,いわゆる生産管理,経理といった従来からある業務のシステム化といったプロジェクトに加えて,Webシステムに代表される,従来無かったような新業務に対するプロジェクトが増加しています。 そうした業務のシステム構築は要件を固めにくく,予想もしにくい状況にあります。また,ビジネスの変化に伴ってシステム自体も非常に変化が激しいという特徴を持つことが多いようです。 そのような現状において変化に強い「アジャイル開発」は非常に魅力的です。稿では,顧客サイドからの視点で「アジャイル開発」を総括し,「アジャイル開発」を行うときの,「要求開発」の可能性を検討してみたいと思います。 アジャイル開発とは XP(eXtreme Programming)に代表される繰り返し型の開発方法論をさします。特徴としては現場サイド(プログラマ)から出てきた開発方法論であり,変化に柔軟

    要求開発とアジャイル開発(1)
  • 月間1000万ビュー近くのアクセスを自社内の40~50台の中古パソコンでさばくWeblioのシステム:ITpro

    Weblioという人気サイトがある。調べたい用語の意味を,200以上の辞書から一度に検索できるサイトだ(参考記事,参考リンク)。2007年2月の実績は,900万ページ・ビュー,120万ユニークIPアドレスを誇る。驚くべきことに,このサイトのすべてのシステムは,ウェブリオ(Weblioを提供している会社)社内に設置された40~50台の中古パソコンでできている(写真1)。 このシステムをほぼ1人で作り上げたのが,ウェブリオ取締役最高技術責任者の佐々木亨氏(写真2右)である。ウェブリオに投資し,同社の社外取締役も務める紀信邦氏(写真2左)は「佐々木氏がいなかったら投資しなかった。彼がいなかったら,同じ事業をするのに10倍のコストがかかる」と語る。佐々木氏は,ハードウエア,ソフトウエア,ネットワークのそれぞれについて豊富な知識を持つ。「特にネットワークに強いのが大きい」と紀氏は評価する。 ウェブリ

    月間1000万ビュー近くのアクセスを自社内の40~50台の中古パソコンでさばくWeblioのシステム:ITpro
  • Java初心者のチームが挑む基幹系刷新プロジェクト(番外編)

    私は,2007年2月2日付の記者の眼「『使えない人間』などいない」で「Java初心者で構成されるチームがいかにプロジェクトを完遂したか,という事例」があり,その事例を取材したうえで,日経ソフトウエア2007年5月号のJava特集でレポートすると書いた。その号がいよいよ明日(3月24日),発売される。特集のルポ「Java初心者のチームが挑む基幹系刷新プロジェクト」という記事である。 具体的には,群馬県内の各JAやJA関連組織のIT共同利用施設であるJA群馬電算センターが提供しているシステムの事例だ。Javaをほとんど知らなかった4人のメンバー,JA群馬電算センター 経済情報部の片野富久氏,前原貴美子氏,大久保浩治氏,渋谷知央氏が,基幹系システムの刷新プロジェクトに先立つパイロット・プロジェクトを成功させた,というものである。 もっとも,取材を終えた今では,この事例を「『使えない人間』などいな

    Java初心者のチームが挑む基幹系刷新プロジェクト(番外編)