電子書籍事業の説明会で、出版社幹部らと撮影に臨む楽天の三木谷浩史会長兼社長(中央)=4日、東京都千代田区(写真:フジサンケイビジネスアイ) 2010年に「普及元年」とされながらコンテンツ不足などで足踏み状態が続いてきた電子書籍市場が、ここに来て活況の様相を呈し始めた。4日には東芝が独自の書籍配信サービス開始と専用端末の投入を発表。楽天も同日、電子書籍事業で16年に売上高500億円を目指す目標を初めて公表した。昨年11月に日本に上陸した米アマゾン・ドット・コムの端末「キンドル」の存在が、国内メーカーの競争心に火を付けたようだ。 【nomazon】 活版印刷の情報発信基地に潜入せよ 東芝はこれまで、凸版印刷グループのブックライブと協業で電子書籍事業を展開してきたが、市場拡大を見込み、独自サービスに乗り出す。 4日から配信サービス「ブックプレイス クラウド イノベーション」を開始。米グーグル