楽しみにしていた屋外コンサートに行ったわが子が雷に打たれて死亡したら、あなたはどうするだろうか。天災だとすべてをあきらめ、無念の思いをかみ殺すだろうか。ゲリラ豪雨などが多発していて落雷の危険性は増していると言われている中、2012年に大阪で発生したある落雷死亡事故を振り返りたい。事故は防げなかったのか?事故を防ぐ手立てを講じる必要は無いのか?(アイ・アジア/鈴木祐太) 【他の写真を見る】 落雷事故がのあった長居公園 2012年8月13日、その日の大阪の天気は午前中こそ快晴だったものの、午後から崩れ始める。強い雨は路面を叩き、雷鳴が辺りにとどろき始めた。 この日、大阪市の長居公園では人気グループ「エグザイル」(EXILE)や「三代目 ジェイ・ソウル・ブラザーズ」(J Soul Brothers)などが出演する「エイ・ネーション(a-nation)2012」の大規模なコンサートが午後から予定