歩道と車道がセパレートされた片側一車線の広い直線道路。見たところ速度標識もない。60㎞/h道路だと判断し、アクセルを踏み60㎞/hに加速。やや加速が効いて70㎞/h近くになった。十分広い道路なのでこの程度のスピードなら危険性はないと思った、その瞬間――。 「ピッ、ピィー」 突然、側道から飛び出して来た警官が、「とまれ」の赤旗を振る。 「はい、35㎞/hオーバーですね。ここは40㎞/h制限ですよ。標識を見なかったのですか」 エッ、一体どこに標識があったのか? 男性は事態を飲み込めないまま、赤キップ(30㎞/h以上の速度違反、それより下は青キップとなる)を切られ、免許停止処分になってしまった……。 どうしても納得がいかない男性は、その後現場に戻り確認したところ、衝撃の事実を知る。道路脇に繁った街路樹により、「制限速度40㎞/h」の標識がほとんど隠れた状態になっていたのだ。 「これじゃあ標識が見
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