TVだけでも一週間で50タイトル以上が放送される日本のアニメーション。30分のTV作品でも200人~300人のスタッフが携わり、たくさんの人が協力して作り上げられる。その全工程に関わり、スケジュール・予算・スタッフを管理して、なおかつ納品に間に合わせるべく全体を進行するのが、本書『アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本(星海社新書)』(桝本和也/講談社)で紹介される制作進行さんの仕事だ。 関連情報を含む記事はこちら 制作進行の担う実務は、大きく3つに分かれる。 (1) 作品素材の管理 絵コンテ・レイアウト・原画・動画・背景…といった膨大な量の作品に関わる素材をいまどこにあるか把握して、なくさないこと。 (2) スケジュールの管理 「納品(完成)に向けて、各セクションが十分な仕事ができる日程」を調整すること。ただし、90%以上(!)がスケジュール通りにいかない、とのこと。 (3) 作
![アニメ作品の成否を決める制作進行さんの「暗黙の実務」とは?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c5f5ea9113a44bfe77e6a9567ae7e42de2c02874/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.cdn.nimg.jp%2Farticles%2Fimages%2F1109956%2F967655l.jpg)