堺市西区の住宅街を流れる石津川に架かる通称「鶴田橋」(幅2・6メートル、長さ30メートル)。住民が買い物などで利用し、毎日多くの人が徒歩や自転車で行き交うが、管理者が不明のまま、補修されずに放置されている。 河川法では、橋を架ける場合、河川を管理する自治体の許可が必要で、橋の維持・管理は設置者に義務づけられている。2017年、住民から堺市に改修の要望があったのをきっかけに、石津川を管理する大阪府が調べたところ、1957年に最初の橋が造られたと判明したが、設置主体はわからなかった。67年に府が河川改修に合わせて木製から現在の鋼製に架け替え、管理を堺市に引き継ぐ方針を決めたものの、協議を市に持ちかけないまま棚上げにしてきたという。