夫以外の子を妊娠、出産して夫の子だと偽って育てていくことを「托卵」といい、そういう女性を「托卵女子」というのだそう。托卵とは、そもそも動物の習性のひとつで、鳥類が他の鳥の巣に卵を産みつけ、その鳥に孵化したひな鳥を育てさせること。それになぞらえて、他の男性の子を産み、夫に育てさせることから「托卵」という言葉を当てているようだ。 托卵女子の気持ち……「好きな人の子がどうしてもほしい」 「どうしても好きな人の子がほしかったんですよね」 そう言うのはハルカさん(37歳)だ。夫との間には7歳になる子がいるが、ふたり目はなかなか授からなかった。 「セックスレスとまではいかないものの頻度が極端に落ちていましたから、そう簡単にはできないと思っていました。私たち、10年つきあって妊娠をきっかけに結婚したんです。妊娠していなかったら、きっと腐れ縁的に友だちと恋人の間をさまようような関係だったのではないかと思う