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性と映画に関するcTakのブックマーク (3)

  •  恋文 ― 「あんにょん由美香」 松江哲明監督 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    歳をとる毎に思い知らされることが、幾つかある。 例えば、人は、ある日突然何の前触れもなく、いなくなってしまうことがあるということ。 さよならを言う隙も与えずに。ありがとうと言う隙も与えずに。あなたに会えてよかったという隙も与えずに。愛してると言う隙も与えずに。 ある日、突然、人は目の前から消えてしまうことがある。 死んでしまうということは、その人にはもう二度と会えないということだ。あの世で会いましょうみたいなことも言えなくはないけれど、そんなにも待てないし、会える保証なんてどこにも会えない。 二度と、会えない。言葉を交わすことも、触れることも、抱きしめることも、キスすることも出来ない。 どんなに嘆き悲しんでも二度と会えない。 歳をとるということは、それを思い知ることだ。別れはある日、突然やってくるということを。 そうして歳をとり、人は悲しみの澱を心に積み重ねる。 歳をとればとるほど、人を好

     恋文 ― 「あんにょん由美香」 松江哲明監督 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  • 浅田彰【アルモドバルと女の世界】 - 批評空間アーカイヴ

    グラム・ロッカーやドラッグ・クイーンの闊歩するマドリッドの夜の世界から現れたペドロ・アルモドバルは、1980年の長篇デビュー以後あっという間に「ポスト‐フランコ、ポストモダン」*[1]のスペインを代表する映画作家となった。そのアルモドバルの新作『オール・アバウト・マイ・マザー』――作品中で『イブの総て』が引用されるのだから『母の総て』と訳すべきではなかったか――は、ほとんど非の打ち所のない完成されたメロドラマである。『バチ当たり修道院の最期』(何という邦題だろう!)や『欲望の法則』のような旧作に見られた変態(クイアー)性が薄れたのを嘆く声がないわけでもない。その代わりに、観客すべてを楽しませようというサーヴィス精神に満ち、それを磨き抜かれたテクニックとセンスで実現してみせたこの新作は、映画が大衆芸術であるかぎりにおいて到達し得る最高の水準を軽々とクリアしている。去年のカンヌ映画祭でも一番人

    cTak
    cTak 2008/07/08
    『All About My Mother』「優しくしかも生き生きした女たちの、そして、男であることをやめ彼女らの女ともだちになった性転換者たちの、切なくもゴージャスな世界、家族よりも濃密な非家族的関係の世界」
  • 浅田彰【「御法度」をめぐる御法度】 - 批評空間アーカイヴ

    「御法度」は新選組を描いた作品だが、政治の問題は無視され、もっぱら性の問題――男性集団に入ってきた美少年の捲き起こす官能の嵐がクローズ・アップされる。女性を排除した男性集団は、暗にホモエロティックな傾向をもたざるを得ないだけに、それがホモセクシュアルな行為として顕在化することを怖れる。E・K・セジウィックの言うホモソーシャリティ――女嫌い(ミソジニー)と同性愛恐怖(ホモフォビア)に基づく男性同士の社会的結合――の問題である。かくして、新選組という男性集団に入ってきた多情な美少年は、さまざまな波乱を引き起こしたあげく、ついには排除されることになるだろう。同じ美青年でも夭折を運命づけられているせいもあってほとんど性を感じさせない沖田総司が美少年を斬り、土方歳三が満開の桜の木を叩き切って、物語は締めくくられる。自己去勢でもあるこの切断によって、ホモセクシュアルな無秩序の危険が否定され、ホモソーシ

    cTak
    cTak 2008/07/08
    「――女嫌い(ミソジニー)と同性愛恐怖(ホモフォビア)に基づく男性同士の社会的結合――の問題」
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