夏目 房之介さんの「マンガは今どうなっておるのか?」に、「『PLUTO』と『アトム』 浦沢 直樹試論」という項があります。 これは、勝鹿 北星さんと江戸川 啓視さんと東周斎 雅楽さんの関係は?で取り上げたコラムに大幅加筆したものです。 いまひとつ不明瞭なのは原作者の存在だが、浦沢個人は原作者と直に打合せをしていない。 長崎の語ったことを信じれば、彼が作品設定を発案しマンガ家と原作者を選んだという。 直接打ち合わせをしているのはほとんど長崎で、その段階で原作を改変していたというのが浦沢・長崎の語ったところだ。 ここではそう理解しておく。 どの作品について述べているのか明記されていないのですが、2 つ前の段落で「浦沢的『ゴルゴ』路線」とあるので、以下の両方を指すものと思われます。 「パイナップル ARMY」(作:工藤 かずや/画:浦沢 直樹) 「MASTER キートン」 引用部分は 2005