コソボという国の名前を聞いたとき、多くの人が連想するのは90年代後半のコソボ紛争であろう。旧ユーゴスラビア連邦崩壊のさなか、アルバニア人とセルビア人の泥沼の民族紛争を経てセルビアから2008年に独立を宣言したその国は、ヨーロッパで最も新しい国だ。そのコソボが今、日本人をターゲットにした観光産業に力を入れているという。 独立宣言から現在に至るまでの約10年間も両民族間での小競り合いが度々発生し、日本の外務省はコソボ全域への渡航に注意を促す危険情報を発出していた。近年は治安状況が落ち着いてきたこともあり、外務省は2017年5月、首都プリシュティナを含む大半の地域における危険情報を解除。こうした背景もコソボが日本人の来訪に期待する理由の一つであろう。 紛争のイメージを払拭したいというコソボ。2017年11月、現地の観光地を巡った。 コソボ唯一の空の玄関口であるプリシュティナ国際空港へは、成田から