わたしの10歳の娘のお友達にあみちゃんという子がいて、もちろんこれはすなわち仮名なのだけれど、フランス語でお友達はamiなのでそういうことにしてみました。わたしは割にそういう簡単なことば遊びみたいなことが好きで、物語を読むときには登場人物のなまえの由来とか意味とか、これを起点にして結末に何かたいへんなカタルシスを産むのではないかとか、そういうことを細々いちいち考えたりすることをたいへんに好みます。ところでカタルシスとカタストロフって間違えやすいですよね、意味は全然ちがうけど。そして結末は破滅よりも浄化の方が好ましいのだけれど。 さて、10歳の娘とあみちゃんはひとかたならぬ糸と糸で結ばれたふたり。 同い年で生まれは娘が8月、あみちゃんが10月。ふたりはまだ母の胎内にあったころ、築半世紀で洗濯機の置き場がなくて大体のひとは洗面所のスペースを半分潰して洗濯機をむりやりに置き、トイレは灰色のタイル
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