水産庁は31日、北西太平洋のサンマの推定資源量は2012年に160万トンと、11年の3分の2に減少するとの長期予測を発表した。推定資源量は例年、実際の漁獲量とほぼ比例する傾向にあり、漁獲量は大幅に減る可能性が高い。夏のウナギに続き、「秋の味覚」を代表するサンマの価格も高騰しそうだ。 [フォト] そっくりうなぎの中身は? 「本物」高騰で続々登場 水産庁によると、サンマの推定資源量は08年の398万トンをピークに2年連続で減少した後、11年はやや回復していた。12年は資源量の減少に加え、海水温が平年より高めに推移すると予想され、低温を好むサンマは「魚群が日本に来遊するまで時間がかかる」(水産庁)とみられている。 実際、北海道で8日に解禁された早漁期の出足も鈍い。10トン未満の小型漁船が所属する「道東小型さんま漁業協議会」によると、29日までに釧路など4漁港で水揚げされた漁獲量は、昨年の同