今年のノーベル賞が7日から順次発表される。昨年の山中伸弥氏(51)に続く日本人の受賞者は出るのか。各賞の行方を占った。 ■≪自然科学部門≫ 遠藤氏ら有力候補ズラリ 自然科学部門は国際的に著名な賞を受けた実績が有力候補者の一つの目安だ。医学・生理学賞では、米ラスカー賞を受けた東京農工大特別栄誉教授の遠藤章氏(79)がまず挙げられる。動脈硬化を引き起こすコレステロール値を下げる薬の開発に貢献した。 脳機能の画像化技術を開発した東北福祉大特任教授の小川誠二氏(79)、細胞接着分子「カドヘリン」を発見した理化学研究所センター長の竹市雅俊氏(69)も期待されている。 論文の被引用数などから受賞者を毎年予想しているトムソン・ロイターは今年、東京工業大特任教授の大隅良典氏(68)、東大教授の水島昇氏(47)を挙げた。両氏は細胞が自分自身を食べる「自食作用」の研究で世界をリードしている。 物理学