立石寺の山門から「奥の院」へと続く1015段の石段は、登拝者の煩悩を取り払う聖域であるという。 このほか枝分かれして諸堂へ通じる参道にも石段は存在し、全山で2000段を超えると言われるが、私はこの石段を3000段は上り、また同じだけ下った自信がある。 もちろん、数時間のうちにだ。 「前編」では奥の院まで登った模様をお伝えしたが、結局すべり台を見つけることは出来なかった。 やはり、一般の目には付かない場所に隠されているのだろう。 だが、登る途中で2箇所ばかり封鎖されている地点を見つけていた私は、それぞれをまず探索してみた。 「五大堂」の奥と、「弥陀洞」の横道だ。 そして、当初は「中編」としてその模様を紹介しようかと思って、実際に途中まで執筆したが、ぶっちゃけ冗長になったので止めることにした。 結果から言うと、五大堂の奥を2回、弥陀洞の横道を1回探索し、ともに発見できずだった。 先に「石段を3