東京都世田谷区は2016年から区史編さん事業を開始しましたが、2022年、突如、区は執筆予定の区史編さん委員(歴史学者ほか)に対して「著作者人格権の不行使」(勝手に改変されても文句を言わない、という条件)を求め、それを承諾しなければ委員委嘱を打ち切ると通告。委員である谷口雄太さんと出版ネッツは、区の一方的やり方に抗議し、話し合いを求めましたが、区は1回話し合いをしただけで打ち切り、2023年4月、谷口さんの委員解任を強行しました。 この問題は、著作権問題に加え、フリーランス(業務委託)の労働問題、さらには社会の右傾化と深くかかわる歴史修正主義の問題もはらんでいます。