なぜか年の瀬になると思い出すことがある。大学時代の友だちのこと。生きてれば、同い年だから42になるはず。同じ関西出身で、卒業して関西に戻って、何度か会ったりもした。ヤツは司法試験に受かったばかり。私は、西梅田のデザイン会社で新米プランナーをやっていた。 神戸の元町で昼から飲んで、冷やかしで楽器屋さんに入って、大学時代に欲しくてたまらなかったスタインバーガーという名のベースギターを見つけた。素人ベーシストが持て余すような高価なベースギターだった。 「がんばっとるんやから、買うたらええがな。」 そんなヤツの口車に乗せられて買ってしまった。あれから、そのベースはあまり活躍しなかったけれど、まだ家にある。 2年前にもこんなこと書いていたんだよな。確か、ヤツのことを尊敬する若い弁護士さんのブログをたまたま見つけて、たまらなくなって書いたもの。2007年の年の瀬の記事。 吉田という男の話。 その男は、