昨今、「ワーク・スタイル革新」をキーワードに、オフィス環境を改善して従業員の生産性を高め、より“稼げる体制”を構築しようとする企業が増えている。その際には、企業として、投資と効果のバランスを勘案した実行策が求められるのは言うまでもない。しかしながら、ワーク・スタイル革新がもたらす本当の価値は、「お金では計算できない効果」にこそあるようだ。そこで本稿では、最適なオフィス空間の実現を目指し、継続的にワーク・スタイル革新に取り組むコクヨの事例を通して、その“真の価値”を探ることにしたい。 山上朝之 ● CIO Magazine編集部 text by Tomoyuki Yamagami 「ワーク・スタイル革新はビジネスそのもの」 コクヨビジネスサービスの取締役副社長で、ITソリューション部 部長を務める小嶋浩毅氏。氏は、「ワーク・スタイル革新はビジネスそのもの」と語り、オフィス用品サプライヤーとし