予定を前倒しして公開が始まった「100000年後の安全」のチラシ。販売用のパンフレットの制作も間に合っていないという=宮崎市橘通東3丁目の宮崎キネマ館 原子力発電所から出た放射性廃棄物の処理問題と向き合うドキュメンタリー映画「100000年後の安全」の公開が4日、宮崎市の「宮崎キネマ館」で始まった。タイムカプセルのように危険を閉じ込める施設の存在を通じ、原子力利用の人類へのリスクを問いかけている。 この映画は、世界で初めて、フィンランドで建設が進む高レベル放射性廃棄物の最終処分場「オンカロ」(フィンランド語で「隠れた場所」の意)が舞台だ。 地下500メートル、18億年前の地層の岩盤にトンネルを掘り進み、「地下都市」のような巨大な貯蔵施設を建設する。2020年に完成予定の施設には、同国内の原発から出る100年分の廃棄物を貯蔵し、入り口を封鎖。放射能が安全なレベルに下がるまで、10万年間閉じ込