バーゼル委員会で、金融機関による自国通貨建て国債の保有にも一定のリスク掛け目を適用するという動きがあるという記事が先週末の日経新聞や毎日新聞で出ていたようです。 日経新聞では「金利上昇リスク」についての引き当てと書かれていました。確かに事実として、巨額の国債を保有する銀行などは、負債サイドが比較的短期の預金であることが多いので、バランスシートが金利上昇に弱いことは事実でしょう。 しかし、そもそもバーゼルで自国通貨建て国債の保有に一定のリスク掛け目を、という話が出てきたのは、ドイツやフランスを含むユーロ参加国にとってすでに自国通貨建て国債となってしまったギリシャ国債やスペイン国債が本当にリスクウェイトゼロのままでよいのかどうか、という議論が出発点ではなかったのか、と思います。つまり、ここで問題としているのは市場リスクではなく「信用リスク」だったのではないでしょうか? にも関わらず、日経新聞な