JR東日本が今夏にも、時間帯などに応じて運賃を変える「変動運賃制」に関し、各企業に導入の賛否などを問う調査を行うことが5日わかった。JR東が検討している鉄道の変動運賃制が導入されると、企業によっては社員に支払う交通費負担が増える可能性もあり、反発が予想される。JR東は経済3団体を含めた大規模な調査を行い、制度設計の参考にしたい考え。 JR東は変動運賃制を当初、定期券から導入し、朝のピーク時間帯の混雑緩和を図る方針。ピーク時間帯に利用できる通常定期を値上げする一方、オフピークしか使えない「オフピーク定期」を通常定期より値下げする方向で検討中だ。 ただ、オフピーク通勤を導入できない中小企業などの場合、通常定期の値上げにより社員に支払う交通費負担が増える可能性がある。一方でオフピーク定期の値下げ幅を大きくする方が企業にオフピーク通勤を促す効果は高くなるため、値上げ幅などは「企業の意向をうかがいな