[ 2007 ゆく年くる年:FC東京 ] 【2007 Memorial Scene】 ホーム最終節、塩田仁史はウォーミングアップが終わると、おもむろにゴール裏に駆けて行き、トレーニングウェアを脱いだ。その下からは、背番号1の真っ赤なユニフォームが姿を現した。 そのユニフォームの主の土肥洋一は、今季限りでチームを離れる。塩田はF東京加入以来、常に土肥の背中を追いかけてきた。塩田にとって、土肥はポジションを争うライバルであり、生きた教本でもあった。クラブの歴史を築いてきた偉大な男に対する塩田なりの餞(はなむけ)は、サポーターと土肥の胸に確かな記憶として刻まれた瞬間だった。 ※写真:試合後、土肥(左)を胴上げしようと駆け寄る塩田(右)。 【FC東京 Playback 2007】 原博実監督はJ1初制覇を目標に掲げ、再びF東京に帰ってきた。また、ワンチョペ、福西崇史とビッグネ