5月のサッカー生活は、善朗のうれし泣きに始まり、善朗の悔し涙に終わったような気がする。 2日の内容に乏しい岐阜戦はなかったようなものなので、始まりは翌3日の養和戦。納得しがたい新村へのレッドカード提示により10人となりながら、今季好調の養和に競り勝ったあの試合ではうれし泣き。そして自らのFKで同点としながらも、昨年のプリンス同様、PKで負けたこのダービーでは悔しさに泣き崩れる。善朗の喜怒哀楽の激しさを、私たちはこの先、かつてジェフサポが阿部勇樹を見守っていたのと同じような愛情で見つめ続けるのだろう。問題は、今のままのヴェルディは、彼がプレーすべきステージにないことか。 下部組織の東京ダービーが持つ特別な空気は、選手をいつものようには動けなくしていた。その中で、久々のスタメン出場でボランチに入った渋谷が非常に落ち着いていたのは印象的だった。こういう状況で真に戦える選手はすばらしい。 そして、