最近、職場で有価証券報告書(有報)について学ぶ機会があった。有報とは、上場している企業が事業年度ごとに提出を義務付けられている書類で、企業理念や経営状況について記したものである。経営状況には、年間の経常収支や平均年収などが記されている。有報はEDINET リンク で誰でも確認ができる。 せっかく有報を学んだので、腕試しに大手総合電機メーカー8社(ソニーグループ、日立製作所、パナソニックホールディングス、三菱電機、富士通、東芝、NEC、シャープ)のデータから、総合電機メーカーの年収状況を分析してみた。 ソニーGは他社を圧倒する給与水準 まずは、各企業の平均年収の推移を出してみた(図1)。給与の伸びと関係が深いと思われる消費者物価指数(2020年度基準)も併せて載せた。 消費者物価指数の変動を見てみると、2014年度以降、物価指数はゆるやかに上昇している。2022年度は物価指数が大きく変動して