西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官は6日夜、改めて記者団の取材に応じ、「記者の皆さんのとらえ方で、私の本意ではない。違法性の認識の立証がいかに難しいかという話をした」と釈明した。「捜査は検察が決めることで、私は情報が入る立場ではない」とも述べ、捜査情報を踏まえた発言ではないことも強調した。 高官の発言が出たのは、定期的に開かれる記者団との懇談。メモをとらないオフレコ扱いで、政策などの真意や背景を聞く場だ。記者はニュース性があると判断した発言は、「政府高官」を主語にして報じる。朝日新聞は6日、この高官に身分を公表するよう求めたが拒まれた。 この発言に対しては、与党内からも厳しい批判が相次いだ。自民党の細田博之幹事長は記者会見で、党役員連絡会で「分かったようなことを言うべきではない」との意見があったと紹介し、「その通りだと思う」。大島理森国会対策委員長も「