ブックマーク / www.nips.ac.jp (5)

  • 免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明―過酸化水素によって温度センサーTRPM2がスイッチ・オンする分子メカニズム―

    免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明 ―過酸化水素によって温度センサーTRPM2がスイッチ・オンする分子メカニズム― 内容 免疫を担い病原体や異物と戦うマクロファージは、感染がおこった場所でまっさきに病原体や異物をべて戦います。その際、マクロファージは殺菌のために活性酸素を産生しますが、活性酸素の殺菌以外のはたらき、とくに体温を感じる温度センサーとのかかわりは知られていませんでした。今回、自然科学研究機構・生理学研究所(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の加塩麻紀子研究員と富永真琴教授は、免疫反応によって産生される過酸化水素(活性酸素の一種)によって温度センサーであるTRPM2(トリップ・エムツー)が体温で活性化するようになる仕組み、そしてTRPM2が体温を感じてマクロファージの働きを調節する仕組みを明らかにしました。研究結果は、米国科学アカデミー紀要(電子

  • 脳梗塞でも反対側の脳が失われた機能を"肩代わり" —神経回路のつなぎ換えと機能回復を順々に促進—

    プレスリリース内容最近の脳科学の進展によって、脳梗塞などによって失われた脳の機能も、効果的なリハビリテーションによって機能回復につながることがわかってきました。今回、自然科学研究機構生理学研究所の鍋倉淳一教授の研究グループは、脳梗塞後には反対側の脳が失われた機能を“肩代わり”することを証明し、また、その脳の機能回復の過程の詳細を、マウスを使って明らかにしました。脳の神経回路の「つなぎ換え」(再編)や機能回復は、順序よく整然としたプロセスで起こっていることが初めて明らかになりました。日でも患者数250万人にも上るといわれる脳卒中後の効果的なリハビリテーション方法開発に役立つ成果です。米国神経科学学会誌(Journal of Neuroscience、8月12日号)で報告されます。 研究チームは、マウスの脳の右半球の表面、大脳皮質(体性感覚野)といわれる部位に脳梗塞をひき起こし、そのとき、反

  • 統合失調症の認知障害の原因に新説: 脳の電気信号の伝わり方が遅いことで症状発現

    概要 統合失調症は、人口の1%がかかる「心の病」ですが、これまで脳の中でどのような異常が起こっているのか、その明確な原因は知られていませんでした。昨年、宮川剛客員教授(生理学研究所客員教授、藤田保健衛生大学教授)が、統合失調症モデルマウスの脳の海馬の未成熟さが原因との報告をしましたが(2008年9月10日プレスリリース)、こうした脳の構造的な異常と統合失調症の症状がどう結びつくのか、まだまだ未解明の点がたくさん残されています。今回、自然科学研究機構・生理学研究所の池中一裕教授(副所長)、田中謙二助教、および、宮川剛客員教授らの研究グループは、脳の神経細胞ではないグリア細胞という神経細胞以外の細胞のわずかな異常が、神経の電気信号の伝わり方を遅くさせ、それが統合失調症で見られるような認知障害の原因になっているという新しい知見を発表しました。米国神経科学会誌(ジャーナルオブニューロサイエンス)7

  • 生理学研究所|リサーチトピックス - 魚の逃避行動:右に逃げるか?左に逃げるか? 脳が迷っても脊髄で選択

    魚の逃避行動: 右に逃げるか?左に逃げるか? 脳が迷っても脊髄で選択 —GFPで光らせた熱帯魚を使った研究で明らかに— 突然に襲われたとき、右に逃げますか?左に逃げますか?実は、脳の中も突然だと、右か左か、どちらに逃げようか迷ってしまいます。魚では、最終的に決断しているのは、実は脳ではなく、脊髄の特殊な神経回路であることを、自然科学研究機構生理学研究所(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の東島眞一准教授のグループの佐藤千恵大学院生(総合研究大学院大学)らが、名古屋大学や東京大学との共同研究で明らかにしました。5月27日の米国神経科学学会誌(ジャーナルオブニューロサイエンス)に掲載され、注目論文として紹介されます。 研究チームは、緑色蛍光タンパク質(GFP)で脊髄の中で逃避行動に関わる神経細胞を光らせた熱帯魚(ゼブラフィッシュ)を利用して、突然襲われたときのその働きを解析しました。突然襲わ

    campy
    campy 2009/06/09
    "魚の逃避行動:右に逃げるか?左に逃げるか? 脳が迷っても脊髄で選択" /絵が可愛い
  • 生理学研究所|リサーチトピックス

    脳の中には“ミクログリア細胞”と呼ばれる免疫細胞があり、脳卒中や脳血管障害で傷ついた脳を治したり不要な物を取り除いたりする「脳の中のお医者さん」の役割を果たしていると考えられています。しかし、実際に、ヒトや動物の脳の中でどのように神経を“検査・検診”し、「お医者さん」として働いているのかこれまで知られていませんでした。今回、自然科学研究機構 生理学研究所の鍋倉 淳一 教授の研究グループは、新たに改良した特殊な顕微鏡(二光子レーザー顕微鏡)を用いることで脳内のライブ撮影に始めて成功し、この脳の中のお医者さん「ミクログリア細胞」の働きを世界ではじめて明らかにしました。4月1日発行の米国神経科学学会誌(ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス、電子版)に掲載され、注目論文として紹介されます。 キーワードは、日頃の“検査・検診”と“触診”。ミクログリア細胞は、正常な脳でも、脳の神経細胞のつなぎ目である

    campy
    campy 2009/04/03
    [生体/病]
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