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  • ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証

    「小澤の不等式」。数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。小澤教授は30年近くにわたって「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきましたが,このたびついに,ウィーン工科大学の長谷川祐司准教授のグループによる実験で実証されました。15日(英国時間)付のNature Physics電子版に掲載されます。 小澤の式とはどんなものでしょうか? まず,物理の教科書をおさらいすると,1927年にハイゼンベルクが提唱した不確定性原理の式は,こんな形をしています。 εqηp ≧ h/4π  (hはプランク定数,最後の文字は円周率のパイ) εqは測定する物体の位置の誤差,ηpは位置を測定したことによって物体の運動量に生じる乱れです。もし位置が誤差ゼロで測定できたら運動量の乱れは無限大になり,測定してもめちゃくちゃな値がランダ

    ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証
    campy
    campy 2012/01/17
  • NEWS SCAN 2009年4月号:日経サイエンス 見えない“迂回路”を生む設計

    道路を減らし信号機を除去すると都市交通がスムーズになる!? 矛盾に思えるこの戦略が有効なわけは… 従来の交通工学では,道路を増やせば,車両数が増えない限り,混雑は緩和すると考えられてきた。だから,韓国ソウルが数年前に6車線の幹線道路を取り壊して全長8kmの公園に造り替えたところ交通の流れが悪化するどころか改善されたと知って,多くの専門家は驚いた。マサチューセッツ大学アマースト校でコンピューターネットワークと交通網を研究しているナガーニー(Anna Nagurney)は「誰もがひどく興奮した」と当時を振り返る。「ブライスのパラドックスの裏返しみたいなものだった」。 「ブライスのパラドックス」は独ルール大学の数学者ブライス(Dietrich Braess)が提唱した考えで,ネットワーク中ですべての移動体が最も効率的なルートを合理的に探し求めている場合,ネットワークの容量を増やすと実際に

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