腸には「食歴」がしっかりと刻まれている 加齢によって体の機能が低下するのは自然な現象で、ある意味しかたがないことです。ところが、体によくない習慣を積み重ねてきたことによる病気は、自分自身が招いたことです。大切な体を病気にしてしまった責任は、自分にあるといえるのです。 腸の中の状態をよくできるか、悪いまま放っておくかも自分次第です。もし脳も体も健康でありたいのなら、腸内がよい状態になる生活を送らなければなりません。そのためには、健康のために食事に気をつけることが重要なのです。 実際、腸の状態を表す「腸相」は、それまでに食べてきたもので左右されます。また、腸相に最も大きな影響を与えるものは、それまで食べてきたものの履歴、つまり「食歴」です。腸には、その履歴がしっかりと刻まれているのです。 筆者が診てきた患者さんの中には腸相が悪い人が非常に多くいました。いったいなぜ、これほどまでに腸相が悪くなっ