決意や将来の目標に向けた努力を途中で投げ出してしまうのは、内心では、未来の自分を「自分自身」としてとらえていないからです。この考え方のクセは誰にでも備わっているもの。逆らうのではなく、うまく味方につけてしまえば、長期的な判断を正しく下せるようになります。米科学雑誌「Nautilus」が、そうした現在ならびに未来の自分に関する認識のずれについて詳しく解説しており、非常に興味深い内容となっています。 さまざまな実験や研究からわかってきたのは、未来の自分を思う際の神経活動は、どちらかというと、第三者を思う場合の活動に近いということです。「自分の中に、複数の自分がいる」という考え方は以前からよく耳にしますが、心理学者たちによれば、こういった心のクセを逆手に取って、自分を高めることも可能なのだそうです。 米紙「Boston Globe」の別の記事によると、カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の心理学
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