PHPプロジェクトではCVEに対応したセキュリティパッチリリースを行っていません。しかし、SRA OSS Inc.社のPHP4 セキュリティ保守サービスでは、できる限りCVEに対応したサービス提供を行うようにしています。CVE番号をご覧になった方は多いと思いますが、CVEデータベースの情報の読み方をよく知っている方は少ないと思います。連載をはじめる前にCVEエントリの読み方を簡単に解説します。 CVEとは CVEとはCommon Vulnerabilities and Exposuresの頭文字です。日本語にすると「共通の脆弱性と危険性露出」といった感じになります。前回解説したとおりCVE番号は、個別製品中の脆弱性を対象として、米国政府の支援を受けた非営利団体のMITRE社が番号を割り当てている識別子です。 CVEに登録されたエントリはCVE識別子が与えられます。CVE識別子には以下の情報