練習を終え、クラブハウスから病院に向かう千葉アマル監督(右)と井上コーチ <日本サッカーに激震、オシム監督脳梗塞で倒れる> 脳梗塞の危険因子として、飲酒や食習慣などの問題が挙げられる。確かにオシム監督は来客に手料理を振る舞うなど、食に対する造詣が深い美食家。そして日本食、中華料理など行きつけの料理店も持つ健啖(けんたん)家だった。 酒も好きだった。ユーゴスラビア代表監督時代に飲酒する姿を撮られ、ひぼう中傷されて以来、人前で飲むことはまれ。だが私生活では、特に日本酒を愛していた。前述の料理店の中には注文せずとも、自動的に日本酒の小瓶が出てくる店もあった。 だがオシム監督は、もともと高血圧や心臓疾患などを持つこともあり、月に1度程度の健康診断を欠かさなかった。目立った肥満もなく、飲酒もあくまで常識の範囲内。むしろ自信がない分、自分の健康には気を使う方だった。 日本協会も健康面をサポートしていた