長崎県諫早湾干拓の排水門開門をめぐり、干拓地の農業関係者らが開門の差し止めを求める訴えを起こしました。 裁判を起こしたのは干拓農地の所有者で、中村長崎県知事が理事長を務める長崎県農業振興公社や干拓農地の入植者ら総勢352人です。去年12月、福岡高裁は国に排水門の常時開門を命じ、国が上告を見送ったことから3年以内の排水門開門が確定しました。原告らは、門を開けると農業用水の確保や背後地の防災に甚大な影響を受けるなどとして開門の差し止めを求めています。 干拓地入植者、原告・山開博俊さん:「国の事業で完成したんだから、国を訴えるというのは心苦しい」 鹿野農水大臣は、閣議後の会見で「訴状が届き次第、適切に対応していきたい」とコメントしました。