三重県四日市市の踏切で乗用車を運転中、自転車の男性2人に追突し、死亡させたとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われた歯科医師池田哲被告(46)の初公判が20日、津地裁四日市支部であった。突然意識を失う持病があり、運転を控えるべきだったと指摘する検察側に対し、池田被告は「運転中に発作が起こるとは思わなかった」と述べ、無罪を主張した。 検察側は冒頭陳述で「てんかんの治療を受け、医師から繰り返し、運転を控えるよう指導を受けていた」と指摘。「意識を失う発作が時々あったのに、自宅から歯科医院までの距離が短く、発作はないと安易に考えた」と主張した。 これに対し、弁護側は「てんかんの持病があるだけで運転に具体的な危険があったとは言えない」と述べ、「発作のほとんどが睡眠中で、昼間の運転中に起きることは予想できなかった」と主張した。公判後の会見で弁護士は「被告はてんかんの治療薬は服用していたが、主治医か