ゴルチエの香水「クラシック」の容器=同社側提供 女性の体をかたどった「ジャンポール・ゴルチエ」の香水の容器について、知財高裁(滝沢孝臣裁判長)は21日、特許庁の審決を取り消し、ゴルチエ側の請求通りに「立体商標」と認める判決を言い渡した。 判決は「他には見当たらない特異な形状で、15年以上販売されて雑誌にも掲載されてきた。消費者は、形を見ればゴルチエの香水だと識別できる」と述べた。 ゴルチエはフランスの高級デザイナーズブランド。コルセットを着けた女性の体の形をした香水「クラシック」を、1994年から日本で販売し始め、近年も年間約5千万円を売り上げる人気商品となった。 ゴルチエ側は2006年に商標登録を出願したが、特許庁は「香水の容器には同種の形状や装飾が使われており、この形だけでゴルチエとは分からない」と認めなかった。 立体商標として知財高裁が認めた例としては、これまでにコカ・コー