2019年2月5日、予算委員会、立憲・西村智奈美氏の質疑で、安倍首相との気になるやり取りがあったので、ピックアップしてみようと思う。 それは、西村氏の質疑時間が大詰めに迫ったころだった 不正のあった政府の実質賃金の増減率を、実態に近い調査手法で計算し直すと、約0・5%マイナスとなる野党の試算を、根本大臣が事実上追認したときだった。 すかさず西村氏は、安倍首相に質問した。 西村氏「こういう状況で、消費税10%に増税をやるんですか?」 安倍首相「ここでですね、えーやはり、・・・」 安倍首相の答弁をそのまま文字起こしして臨場感を味わってもらうのもいいのだが、いたずらに分かり難くなるだけなので、ここでは、首相の言葉を端的に要約しようと思う。 首相が挙げた、独自の2例 例1「10人の事業所があったとします。そこの仕事が忙しくなって、パートを2人雇ったとします。しかし、パートなので賃金は、元の10人よ