トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「NX」の生産を本格開始する「ラインオフ式」が8日、生産子会社トヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)であった。NXは新開発のターボエンジンを搭載するなどトヨタの最先端技術をつぎ込んだ。レクサスのラインアップ強化で高級車市場で先行する欧州勢を追い上げる。【和田憲二】 【写真特集】鮮烈な赤いボディー レクサスRC ◇「環境」「先進性」「デザイン」磨く 「非常にエキサイティングなクルマだ」。トヨタを代表してあいさつした前川真基副社長は力を込めた。 NXは「RX」より一回り小さい小型SUV。近年、アウディの「Q5」、BMWの「X3」、メルセデスの「GLK」などドイツ勢が競う分野にレクサスとして初投入した。世界的に環境規制が強まる中、車体やエンジンの小型化が進んでいることも背景にある。なくてはならない手駒の一つが