1万日の連続登山を目指している三重県伊勢市の東浦奈良男さん(84)が16日、同県松阪市の白猪山(819メートル)に登り、節目の9000日に到達した。 東浦さんは1960年夏、家族で登った北アルプスの乗鞍岳(3026メートル)からの眺望を目にして以来、山のとりこになった。休日だけの登山に満足できず、「定年を迎えたら毎日、山に登ろう」と決意。印刷会社を定年退職した翌日の84年10月26日から、夢の連続登山の一歩を踏み出した。 伊勢市やその周辺の標高300〜500メートルの山を中心に登り続け、2006年9月中旬に8000日を達成した。9000日の登山には、富士山も約280日を数える。体調を崩したり、帰宅途中に車にはねられ、足を打撲したりして途切れる恐れもあったが、気力と家族の支えで乗り越えた。 16日午前7時過ぎ、白猪山のふもとに到着した東浦さんは、1時間半ほどで山頂に立った。このまま登り続けれ