上海など中国の大都市でもフィリピン人のメイドさんを雇う家が増えてきた。国内の地方都市や農村部からやってきた従来型のアイ(家政婦)さんに比べ、欧米風の現代的な生活習慣を熟知していることや、プロ意識が強く、安心して家事を任せられる点がその背景にある。一方でビザの問題などで供給は不足気味で、賃金の高騰が起きている。 先日、レストラン経営者の友人と会ったら「フィリピン人のメイドさんを雇いたいのだが…」という話になった。子供もじき小学校だし、先日一戸建ての家を買って引っ越したところで、家事全般と子供の相手をしてくれる住み込みのメイドさんがいいと言う。 聞くところでは、フィリピン人メイドを紹介する専門の会社があって、相談に乗ってはくれるのだが、紹介料が高いうえに人材不足でなかなかいい人が見つからない。月給の相場はどんどん高くなって、昨年は3500元(1元は約14円)ほどだったものが、最近は5000元ぐ