1985年から1989年にかけて集英社『週刊ヤングジャンプ』に連載された。単行本全17巻、文庫本全11巻。当初『孔雀退魔行』のタイトルで連作短編シリーズとしてスタートし、徐々に読者人気を獲得したことで週刊連載化へ移行(それと共に改題)した。初期は主人公の退魔師孔雀が化け物を退治する1話~数話完結の内容だったが、凶皇仏を祭る嬲楽尼とのエピソードから本作の最終的な敵となる闇の密法集団・六道衆(リクドウシュウ)との戦いが開始される。オカルトと現代、エログロな要素を混ぜ合わせ、退魔師たちの辿る数奇な運命と闘いを描いていく萩野の代表作の一つである。 伝説の大魔王・孔雀王の復活を画策する大聖歓喜天、黄播星に操られた死人・倶摩羅、魔神軍荼利の画策により闇の大日如来と化した悲劇の姉弟オルガとオカン、裏高野退魔師でありながら闇に落ちた鳳凰、これらの敵と戦い抜いた孔雀は神の聖杯を巡るラストバタリオンとの最終対