効用(こうよう、英: utility)とは、経済学(ミクロ経済学)の基本的概念であり、各消費者が財やサービスを消費することによって得ることができる満足の度合いのこと[1]。 選好関係と効用関数[編集] を消費集合(消費者の選択肢の集合)とする。選好関係(preference relation)とは、上の関係のことを言う。効用関数とは、を定義域とする実数値関数のことを言う。効用関数の値のことを効用と言う。選好関係と効用関数について、とが同値であるとき、はを表現すると言う[2]。これは、選好関係のもとでの、選択肢についての好みの順が、選択肢の効用の大小で表されることに他ならない。 選好関係から導かれる無差別関係は、この選好関係を表現する効用関数の核と一致する。これらの同値関係のもとでの同値類を無差別曲線と言う。無差別曲線は、効用関数の等高線でもある。 基数的効用と序数的効用[編集] 効用の解釈