【北京=三塚聖平】米CNNテレビは14日、中国南部の広東省にある台山原子力発電所から放射性物質が漏れ、周辺地域で放射線量が高まっていると、同原発の建設や運転で協力するフランス企業が警告を発したと報じた。「脅威が差し迫っている」として、バイデン米政権に技術支援を求めているという。 CNNによると、フランスの原子炉メーカー「フラマトム」が、放射線漏れの恐れがある事態について警告を発した。中国当局が原発の運転停止を避けるため、周辺地域の放射線量に関する基準値の上限を引き上げており、フランスの基準を上回っているという。 中国の国有原子力企業「中国広核集団」は13日夜、台山原発の運転状況に関し、「原発と周辺の環境指標は正常だとデータが示している」と表明した。発表理由については「一部の団体やメディアが原発の状況に関心を払っている」と説明。その上で、「商業運転開始以来、原子力安全法規や発電所の技術規範の