犠牲おかまいなしの猛攻 開戦から4ヵ月を迎えようとしているウクライナ戦争は、東部を主戦場とし、文字通り1m刻みでの激しい攻防が続いている。すでにロシア軍の死者は1万5000人超、一方のウクライナ軍も死者が1万人に上ったと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、 「我が軍の損失は甚大だ。戦線を押し戻すために、今の10倍の武器を提供してほしい」 と悲鳴をあげている。 ロシア軍はルハンシク州の最後の要衝セベロドネツク攻略のため、3本の橋を落として同地を孤立させ、自軍の犠牲が増えるのも厭わずしゃにむに火力をぶちこんでいる。砲撃の目標には民間施設が多く含まれ、市民の犠牲も大きい。 しかし、いくら国際社会から非難を浴びようとも、プーチン大統領はウクライナを地上の地図から消してロシアの一部にしようという無謀な目標に突き進んでいるようにしか見えない。なぜそこまで焦っているのか。 セベロドネツク大攻勢の