デフォルト拡大に「現実味」 新興国債務危機を懸念―元IMF副専務理事 2022年10月25日07時13分 インタビューに応じる国際通貨基金(IMF)のリプスキー元筆頭副専務理事=12日、ワシントン 【ワシントン時事】歴史的なインフレや急激なドル高を背景に、新興国と途上国の債務問題が深刻化している。国際通貨基金(IMF)で筆頭副専務理事を務めたジョン・リプスキー氏は、24日までに時事通信のインタビューに応じ、こうした重債務国のデフォルト(債務不履行)の拡大が「現実味を帯びている」と強い懸念を表明。20カ国・地域(G20)を中心とする国際協調枠組みの強化を訴えるとともに、最大の貸し手である中国の協力に期待を示した。 G20枠組み、機能不全に 低所得国の債務減免ゼロ 国際金融協会(IIF)によると、主要新興国の債務残高は6月1日時点で過去最高の100兆ドル(約1京4800兆円)に迫り、各国の国内