末期のがんに侵された、20代の男性です。 彼は今年(2018年)、あることを決意しました。 「自分が決める瞬間に死ねたらいい。 それが僕の信念だ。 そうしたいんだ。」 「安楽死」を選択したのです。 今、世界で、安楽死をめぐる議論が起きています。 容認する意見がある一方で…。 「安楽死にNOを!生きるにYESを!」 「命の尊厳が損なわれる」と、根強い反対もあります。 「命の選別が起きてしまう!」 なぜ今、人々は安楽死を希望し、そこでは何が議論になっているのか。 安楽死が最も多いオランダで、ある家族の選択を取材しました。 花澤 「今、『安楽死』をめぐる議論が欧米を中心に起きています。」 酒井 「その背景には、医療技術が進歩し、延命期間が長くなる一方、耐えがたい痛みや苦しみから解放されたいと望む人が増えていることがあるとみられています。」 松岡 「安楽死には、大きく分けて『積極的安楽死』と『消極
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