Windows XP/Windows Server 2003には、かな漢字変換システムとして「Microsoft IME Standard 2002(以下MS IME)」が用意されている(Office 2003を導入するとMS IME 2003を利用することも可能)。日本語入力には欠かせないかな漢字変換システムであるが、時として、望まない変換結果になることがある。変換用の辞書には、ユーザーの意図とは関係なく、さまざまな用語が登録されているからだ。例えば「稼働」と「稼動」のように、同じような意味を持つ別の単語(表記)がすべて列挙される。本来ならばどちらか一方だけを使うようにするべきであるが(いわゆる「校正」や「用語統一」などで行う作業)、変換候補として表示されると、間違って確定してしまうことがある。そういった単語は、候補リストから外すことができると便利である。