東京に求められる「Jの巨人」 【金子達仁】2007年09月06日 お盆明けから福岡、仙台、北海道とJ2のホームタウンを相次いで訪れる機会があった。いずれもJ1で戦った経験のある都市であり、同時に、プロ野球の球団を抱える都市でもある。サッカー熱の落ち込みが気になるところだったのだが、どうやら、日本のサッカーもチームが下部リーグに降格したぐらいではビクともしないところまできたらしい、と実感することができた。 興味深かったのは、東京で読んでいる新聞との紙面の違いである。当然のことながら、どの都市でも地元のチームの動向がまず大きく伝えられ、続いてライバルチームはどうだったか、ということになっていた。バルセロナの新聞が、まずバルセロナとエスパニョールを取り上げ、次いでRマドリードの試合、特にこのチームが敗れた時には大きく取り上げる……というのと基本的には同じ図式である。 なぜそれが興味深かったかと