都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。 by keiji_takayama

こないだマッチングアプリを入れてみたんだけど、人がいっぱいいてびっくりちゃった。うんそう、男性と出会うやつ。 友人が言う。わたしは驚く。 この人は二十五で結婚して二十七で離婚して、それから二十年、少なくともわたしに対しては、色恋の話もパートナーの話もしなかった。 彼女は自分の結婚式にわたしを呼んだが、結婚相手のどこをどのように好きかといった話はまったくしなかった。水を向けても流されるので、強くは尋ねなかった。わたしは結婚にあたって一切の儀式をせず、友人たちとパートナーの顔合わせの場をもうけた。そのときもこの友人はにこにこして何にともなく「すてきだね」と言って、それで終わりだった。 つまりわたしはこの人と恋バナをしたことがない。 なお、恋愛とパートナーシップは別物だとわたしは思うが、ここでは双方を「恋バナ」に含めるものとします(わたしは世間話の途中でこういう注釈を入れがちである。友人たちは慣
わたしの住んでいる家の向かいに、若い男女が同棲していて、元気がありあまっているのか、いつもけんかをしている。けっこう派手にやる。昼夜を問わず、「なによそれ」とか、「ちょうむかつく」という声がよく聞こえてくる。叫んでいるのはたいてい女性で、男性の声はほとんど聞こえない。女性の怒りが静まるまで、おもいのほか時間がかかる。 けんかがはじまると、部屋で本を読んだり、映画のDVDを見たりしているわたしも、「おっ、はじまった」という感じでなんとなく気にする。けんかの途中でものが壊れたこともあった。皿やコップが割れるような音が聞こえてくるのだ。なにしろたいへんな剣幕である。ここでもし、なんの関係もないわたしが、「やめなさいけんか」などといいながら彼らの家を訪ねていったりしたらびっくりするだろうな、でもちょっとおもしろいな、などとおもいつつ、そのまま部屋で本を読みつづけるのだが、するとしだいに、ふたりのけ
「Kちゃん仕事やめたらしいですよ」と、友だちから教えてもらったのは九月の後半だった。ここしばらく連絡していなかったので、仕事をやめたのは知らなかった。Kちゃんの職場はとても厳しくて、同期はひとりも残っていなかった。調理の仕事で朝が早いからしんどいといっていた。彼女はまじめな子で、専門学校をでてから入社して、四年くらい働いていたとおもう。 「いまはどうしてるの」とわたしが訊くと、「八月いっぱいでやめて、それからずっと探してるっていってました、あたらしい仕事」と友だちはいった。まだ決まっていないみたいだった。職探しはたいへんなことばかりだ。わたし自身、何度か経験があるが、暗い記憶しかない。Kちゃんのことを聞いて、明日すぐに電話しなきゃとおもったけれど、なにを話せばいいのかわからなくて、三日ぐらい時間があいてしまった。 Kちゃんと電話で話してみると、数日前に、つなぎのアルバイトを決めたところだっ
こんにちは。 あんまり更新してなくて申し訳ありません… 「申し訳ありません」ということは、「わたしの記事を楽しみにしている人ゴメンネ」という意味であり、つまり、ちょっとした思い上がりなのでは?楽しみにしている人などいないのでは?などという疑念が脳裏をよぎりましたが、よく考えると楽しみにしていない人はここを訪れることなどなく、整形に失敗した韓国の人が来日している番組を見ていたりしているだろうから、もっと自信を持っていいのか…自分大好き!!!! …だいぶ前ですが宮崎の高千穂に行ってきたので報告をさせていただきます。高千穂っていったら神話のふるさとで、奈良の方が見たら気分を害するかもしれないので、無神論を唱えるなどしてして中和しながら読んでくださいませ…。 起点は延岡=チキン南蛮発祥の地 わたしは丸一日高千穂近辺で過ごしたかったので、延岡に泊まりました。 元祖チキン南蛮の店があったりするので、い
ChatGPTすごいわーと感動しながら日々ちょっとずつ触っていた、ある日のこと。 会議の間、先方のお話を聞きながら、ふと「ChatGPTにゲームを作らせてみよう」と思い立って、こんなプロンプトを書いてみたんですよね。 私はブラウザ上で動作するシンプルなゲームを作成したいです。ゲームの仕様は次の通りです。 1. 画面上部から10x10ピクセルの四角い物体が秒速5cmの速度で落ちてくる。 2. 画面下部には50x10ピクセルの横長のバーがあり、左右矢印キーで左右に動かせる。バーは一回キーを押すと10ピクセルくらい動く。 3. プレイヤーの目標は、バーを操作して落下する物体をキャッチすること。 4. 物体がバーに当たると「GOAL」と表示され、ゲームがリセットされる。 5. 物体がバーに当たらず画面下部に達すると「GAME OVER」と表示され、ゲームがリセットされる。 このゲームをHTML,
一日一蛙(8)ムスメガエル(とわたしが名付けた) スキャン面倒だから写真とってるんだけど、うまくとれなくて苦労するから、スキャンした方が面倒ないんじゃないかと思えて来た。 ねむい。ぼーっとしていたらクロッキー帳にぬりぬりしてた。なんか紙がぶよぶよすんなあとおもったぜ。 あした、もっかい画用紙?に描いてみよう。
サリンジャーは、「ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー」という、それだけですぐにユダヤ系だとわかってしまう名前を隠すために、ずっと、JDサリンジャーと名乗っていたのだという。かくいう私も、ちょっとだけそれに似た理由で、たかこ BLと名乗っている。BLがなにを略しているのかを、私は口にすることができない。だから私は、行儀のいいタクシー運転手みたいに、余計なことをいわず、どこへいってもできるだけおとなしくしている。 私たちの日本での生活はいくぶんきゅうくつだ。いつも、誰かに見つかってしまわないかとそればかりを心配している。三者面談のときには、お父さんにきちんとひげをそってスーツを着てもらうようにおねがいしなければいけなかった。「ちゃんとしたスーツを着てね」と私はいった。「なるべく原理主義者っぽくないやつ」。お父さんは肩をすくめて、「わかってるよ。俺は三者面談にはターバンを巻いていかない主義な
今年(2018)買ってよかったものシリーズは、もう年を越したので、買ってよかったものシリーズになります。 「tsubame コーヒードリッパー」 陶器のドリッパーを使っていたけど二回割れたのでこれに。 まずかわいい。ホーローなので軽いといいことづくめだった。 もうAmazonでは欠品だね a.r10.to/hfjAExpic.twitter.com/UGuZi7SFBh あ、こちらは一穴円錐型タイプです。 もうコーヒーならぜったいに一穴タイプ。 カリタのガラスコーヒーサーバーも一緒に買って正解だった a.r10.to/hv3TgKpic.twitter.com/IyKtkiE6Cw 「[グンゼ] ソックス ウチコレ 裏ボア」 どうやら私、まちがえてメンズを買ってしまったようですが、それでもよい。指先がさらにボア強化しているのか、とことんあたたかいので履いて歩いた瞬間やや感動でさえありました
これはわたしのさほど根拠のない推測なのだが、江東区はどうやら風力発電に力を入れているようで、同区のいたるところでは、大小とりまぜた風車がぐるぐるとまわっている。ふだんの生活ではあまり目にすることのない風車が、海沿いの区に集中して作られ、きまじめに四股を踏む力士のように黙々と働き、風を受けながら電力を生みだしているのだ。江東区の風車には、数メートルといったちいさなサイズから、全長が百メートル近くあるきわめて巨大なものまで、たくさんのバリエーションが存在している。 このように数多くの風車が建てられているのは、区が海に面した場所にあって風がよく吹くため、風車がよくまわるからなのかもしれないし、来たるべきエネルギー資源の枯渇へ向けて、都や国がなんらかの対策を試験的に練っているのかもしれない。もしくは、大きくてプロペラ状のものが元気よくまわっていると、それだけで景気がいいから、ついがまんできずに建て
幼児性の抜けきっていないおれは、傘を持つたびに自分を剣士だと錯覚してしまう。しかも、実際は幼児以下であるところのおれは、自分がどのような剣士であるのかさえもあやふやなままで、一歩ごとにサムライになったり、ナイトになったりする。もちろん、おれは剣士ではない。誰だって剣士ではない。しかし、傘を持ったときでさえ剣士になれないような石ころ野郎に、いったい何の用があるというのだろうか。少なくともおれはそんな人間には興味がない。 そんな事ばかり言っているから、おれの周りからまともな人間がどんどん離れていってしまったのだろう。今では、視界に入るのは妙ちきりんな人間ばかりだ。妙ちきりんといっても、彼らは、そしておれは、妙ちきりんなままでこの社会を生き抜くことなどできないことを知っている。 おれたちはきっと、陸に上がった魚のようなものなのだ。海の不在に口をぱくぱくさせながら、大地に点在する沼地を渡り歩くこと
若気の至りってやつは、実に途方もなくおそろしいものである。わたしはなぜ、あのように恥知らずな言動ができたのか。同じ自分のふるまいだとはおもいたくない。かつて自分のさらした、さまざまな醜態。自分があのとき、あのタイミングでいったこと、やったこと。それらをおもいだしただけで、「う、うわーっ」と叫びながら、誰もいない山奥に逃げて、そのまま隠遁生活をはじめたい衝動にかられる。 数多くの人びとがそうであるように、わたしの記憶内部にもまた、過去におけるいくつかの醜態がしっかりと残っており、なかでも+Aランクに恥ずかしいのは、二十五歳のころのあれと、二十七歳のころのあれで、そうした過去をおもいだしただけで、わたしは本格的に具合がわるくなってくる。これらは、あまりにも破壊力のありすぎる記憶なので、脳もかなりしっかりと封印してくれているのだが、ほんのちょっとしたきっかけ、たとえば人間関係の悪化、仕事の失敗と
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